人気ブログランキング | 話題のタグを見る

いのちの川

伊豆高原を旅して   07・11・21

 黄昏の町を後にし、今から50年も前から続く友人と,二人伊豆高原に旅をした。
ビュー踊り子号は、するすると走る。車体の窓はかなり上までガラスで、明るく空まで見える。
東京を遠ざかるにつれ、町の明かりがポツン ポツンと灯り始めて、たくさんの屋根屋根が連なり、あの灯りには人々の喜び楽しみ、過ごす営みがある。
 遠方の山の少し上は、日の光と白い雲浮かび、色あいに見とれる。小田原をでたころから海がみえだした。海と空の水平線は広々と視界をさえぎらず、向こうの島々にも視線を踊り子号とともに追っていく。またいくつものトンネルを抜けるとまた海、島々も夕暮れにかすみ、空には半月が薄くみえだした。

 翌朝伊豆高原ホテルを後にし、城ヶ崎海岸の景観を楽しもうとでかけた。天気も良く気持ちのいい出足である。二人とも急ぐ旅でもなく、互いに病もちでもあり、年に見合ったスピードで、のんびりと歩く。木の切り株に座り、はるか前方に遊覧船、更なる向こうに小さく漁船が、ゆったり移動する姿に見とれる。

はるか前方には島 雲の姿も面白く 
日の光に照らされ 明るく浮かぶ
岩に寄せては返す波も 白く泡たち音響く
かなたの岩の上には人影が 
赤いジャンパー着込んだ釣り人か
海の底 いわ岩重なり合い
澄み切ったエメラルドグリーンの海の色に
わが心も澄み 深き色合いおび輝きたい

 岩の階段とことこ上る 左右は植物の宝庫だよ 植物学者が喜びそう。自然を利用して作られた公園で歩む足元は、松葉や落ち葉つもり 木の葉踏みしめ歩くも心地よい。また
山側の空間に 自然石が京都の庭園の山水を現した石庭思い浮かべるほど美しく、岩のところどころにつわ葺が黄色に咲き、其の葉も輝いている。
友人は庭に一本咲いているつわぶきも良いけれど、岩間にたくさん咲いているのもいいわねという。
右側に、海水が岩に囲まれた穴の下に打ち寄せており、のそくと怖いほど。
でこぼこ道歩く傍らに松くい虫にやられたか、穴をたくさんみせ太い松が柵するようにおかれており、其の姿にこんなに大きく育ったのが枯れてしまって、かわいそうにとおもった。
やがて灯台が見えてきたので上ってみると、上がるごとに海がはるかかなたまで見えすばらしく、イソヒドリの一群が30羽ほども飛びかって、行ったり来たりし、やがて集団で木に止まり、亦出てくるその飛ぶ姿も美しく興味深かかった。
 灯台についてエッセイクラブに文章があり、興味深く読ませていただいたが、 自分が上ることになるとはおもわなかった。 一段ずつのぼりながら、おもいだしたのは現在3、300期あるうち登れる灯台は、15基であると。いまわたしたちは、 其の一つにのぼったが、灯台の名前をみなかったのは、残念である。

海風にあたり 髪なびかせて 
水平線眺め 心解き放ち ボーとする
赤いジャンパーの釣り人あり
風に吹かれて見とれる私
海の向こうは大島か
今というすばらしいとき過ごし
神に感謝の祈りを捧げる
髪なびき 心もゆすられ
貴方の作られたものに見とれます
ハレルヤ!

 城ヶ崎海岸駅は、 建物太い杉の木の駅舎で風情あり。木の香漂うがごときたたずまいに見ほれる。伊豆高原駅に行くはずが、ホームはあちら側ですかと尋ねると、ホームは一つといわれたので、目の前のホームから考えもせず、行く先確かめることなく乗り、降りてみたら富戸駅がっくり。かようにアホしながらも、互いに山道歩きながら、目を留め心留めるのは、緑の植物、磯菊、つわぶき、など黄色の花に出会うこと多いが、アザミの花に、赤い実をつけた木にも出会い、自然の織り成す姿に心引かれる。二人とも草花の知識に疎く、名前が出てこないのは残念。                                                                   道子さんと秋の二人旅
   伊豆高原ホテル宿泊 2泊3日の11月19日~21日 
    





  
by hirokokk | 2007-11-21 22:45
<< 日本国憲法の作成過程を知り  ... 第27回聖句書道展を実施して ... >>



散文 散文詩

by hirokokk
以前の記事
リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧